ゆたかさを育む(2)


2回程訪れたバングラデシュ。
そこで私が触れたもの、感じたものを通して
本当の意味での豊かさということを考えさせられました。


バングラデシュ人の友人が貧しい女性たちの自立支援に
手仕事を教えている関係で、農村地帯で刺繍をしている
女性たち、スラムなどを訪れました。


ほとんどの家は台風がくれば風で飛んで行ってしまうような、
ヤシの繊維で編んだ粗末でちいさな家。簡素なベッドが1台。
家族4人で、電気もなく食べていくのもやっと、
そんな暮らしをかいま見ました。


いきなり現れた、村の人たちよりも経済的に恵まれているだろう
日本人を、こんな粗末な家でごめんなさいと恐縮しながら迎えて入れ、
うちは貧しくて何もなくて、と隣の集落から借りて来たティーカップに
紅茶を入れて出してくれたお母さん。


ある家ではイスラムのお祭りに炊いた貴重なご飯を出してくれ、
おいしい、と喜んでいただいたところ「豊かな国のあなたが、貧しい私たちの
ご飯を食べてくれた」と涙をにじませて喜んでくれました。


経済的にも苦しく、決して楽ではない人生がたくさんのしわに刻まれた
おばあちゃんは「あなたの人生にたくさんの幸せがありますように、
健康でありますようにと」とわたしのために祈ってくれました。

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マザーテレサは「貧しき人たちは美しい、すばらしい」と
語りました。


肌の色や言葉の違い、人の表面に見える豊かさや貧しさを超えて
人のこころにダイレクトに触れ、その人の内面にある美しさ、
思いやりや、優しさ、分かち合い、与えようとする心。


経済的には恵まれているバングラデシュ人は
「バングラデシュは貧しい国だが日本は豊かな国だ。
だから私は日本に行って働きたい」と何度も私に
言いましたが、私はその言葉にそうですね、とは
言えませんでした。


他人の豊かさを見、自分に無いものに意識を向けた時、
人はその人の持つ豊かさや美しさを少しずつ
失っていくように感じました。


どれほどたくさんのモノやお金を持っていても、上を見、
自分には足りないと思えば幸せとは、豊かとは言えません。


経済的は貧しくても、家族や友人、村の人同士、与えあい、分かち合い
いつも笑って人と人とがこころで触れ合っているバングラデシュの
人たち。「生きる」ということを身をもって見せてくれていたように
思いました。


経済的にも物質的にも豊かにはなったけれど、日本人が
失いかけているものを教えてくれていたような気がします。

またいつか、彼女達に会いに出かけたいものです。

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by you-atuy | 2007-01-14 10:29 | こころとからだ | Comments(8)
Commented by yumiko_blog at 2007-01-15 10:47
素晴らしい体験を、、こうしてシェアさせてもらって
とてもありがたく思います。あさこさん、いつもありがとう。
自分で選んできたことを、しっかり引き受けていきたいな。
Commented by coo-chako at 2007-01-15 11:28 x
あさこさん、以前リクエストした旅のお話を聞かせてくださって、
どうもありがとうございます。
本当に素晴らしい経験をされたのですね。そうした経験をされて
いるからこそ、あさこさんの言葉はいつも優しく心に響いてくるの
かもしれませんね。
喜んだり、心配したり、祈ったり。そんな素直で飾らない気持ちが
人の心を豊かにしていくのですね。
Commented by you-atuy at 2007-01-15 17:33
ゆみこさん、こちらこそ、いつもシェアさせていただいて
ありがとうございます^^
日々、学んだり成長したりする機会を与えられることに
感謝して幸せを分かち合っていけたら素敵ですね☆

Commented by you-atuy at 2007-01-15 17:41
coo-chakoさん、こちらこそ私の体験のひとつを
こうしてシェアさせていただけることを
幸せに思います^^
大きなことはできなくても、ちいさなことに幸せや
喜びを感じて、人を思いやったり、優しくなれたら
素敵ですよね☆
いつもありがとうございます^^


Commented by itnon at 2007-01-16 17:13 x
美しいもの、優しいものを素直に受け止められるあさこさん
の感性も、素敵だと思います。
母から聞かされた、戦後の混乱期のお話。商売をしていた
実家の食事のころになると、「何かありますか?」と人が
訪れ、祖母は家族の食事をけずっても、分け与えたそうです。
近所も、味噌、醤油を借り合ったり、貧しい時代を助け合って
乗り切ったそうです。
人間、衣食足りて礼節を知る。といいますが、失うを恐れて
壁を作ってないでしょうか。欲は、際限もありません。
人間本来の持つ、知恵と思いやりが、昔話になりつつあるよ
うで寂しい昨今です。
Commented by you-atuy at 2007-01-16 19:27
nonさん、優しいお言葉をありがとうございます^^
人の優しさや美しさを受け止められるようになったのは
やはり失敗や痛い体験をしていろんな方に助けていただいたから
でしょうか。。
nonさんのお母様のお話、素敵ですね〜。そういった心の
やりとりのお話を聞くとすぐにじ〜んと感動してしまう
私です^^
私が小さかった頃はまだみんなが裕福でもなく、ちいさな家で
家族が肩寄せあって、ご近所さんとのやりとりが普通に
あった記憶があります。
今の社会を見ているととても孤独な感じがします。
人に頼ったり、支えあったりすることが「迷惑」とか「ウザイ」
という意味にすり替えられているような。寂しいですね。
少しずつ自分の周りからでも、思いやりのある関係を育てて
いきたいですね☆
Commented by 楓子 at 2008-07-17 22:39 x
あさこちゃん。。。もう涙涙で読みました。
あなたを暖かく迎え入れてくれた人たちは本当に
心豊かで美しい人たちだね。
簡単に言葉を返せなくなるような 暖かい思いやりだね。
こういうものをわたしたちはどんどんなくしてきているんだね。
遙かなるバングラディッシュ 行ってみたいです。
Commented by あさこ at 2008-07-18 09:16 x
楓子ちゃん、読んでくれてありがとう^^
経済的な豊かさと知識を得ることと引き換えに豊かな国の人たちは
人間本来のピュアな部分を亡くしかけているように感じることが多々あります。
シンプルに美しくあることを教えてくれている人たちと、分かち合うことが
課題な気がするの。いつか一緒に行きましょうね~♪


北の大地で3猫+ワンと田舎暮らし。  あさこ


by asako*

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