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たましいがやどるもの

その昔、まだ時代がバブルだった頃、東京の家具関係の
会社で働いていました。

大手百貨店の外商部の社員さんとお得意様のお宅へ伺って打ち合わせをして、
図面をひいて、家具メーカーに発注し、納品まで立ち会い、家具だけの納品で
100万、200万は少ないほうだったかもしれません。

手仕事や木のむくもりが好きでその仕事を選んだけれど、
時代はバブルで、時々「古いおじいちゃんの机を直せませんか?」なんていう
修理の問い合わせにも、「直すより新しく買った方が安いですよ」なんて
返答があたりまえでした。(本当はそんなことはないと思いますが、当時は
手間がかかってお金にならない仕事は会社としてはしない、ということだったのでしょう。)

はじめの頃は仕事を任せてもらえる楽しさも、慣れない東京の気候と
自然やゆとりとかけ離れた生活で心身ともに疲れ果てて、旅したアジアで
別の世界に目覚めて、会社もいつしか辞めて、ボランティアや民族関係、
NGOの活動に没頭していました。

その流れでアイヌの方達と関わる中で、アイヌの人たちの精神に触れさせてもらいました。
家や茶碗や日々使う物にも魂が宿る、だから人が亡くなった時には
その人が使っていたものや家も一緒にカムイ(神)の国へ送ってあげるという。
また「良い魂の人がつくるものには良い精神が宿る」とアイヌの人たちは
考えていました。

家具の仕事をしていた頃、インドネシアなどの熱帯の森がどんどん伐採されて
そのほとんどの木材が日本に輸入されていることも知りました。

木も命であり、森は虫や鳥やたくさんの命が集まる場所であり、そしてその森で暮らす
少数民族の人たちにとっては、いのちをつなぐ植物や獲物を得、自然と生活の
密接した場所でもあります。

その森からたくさんの命が紙や家具やたくさんのものに加工されて
私たちの日常で使われています。

目には見えなくても様々な形で様々ないのちがつながっています。

たましいがやどるもの_a0094336_1149590.jpg



前の家に住んでいた時に使わせてもらっていた大家さんの柿の木の茶箪笥。
引っ越しの時に、物置に眠っていたタンスなどと一緒に譲っていただきました。
大事に一生使わせていただきます☆
by you-atuy | 2008-01-10 11:59 | いのちをいただく


北の大地で3猫+ワンと田舎暮らし。  あさこ


by asako*

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